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ブレディスロー 2!

どもほほほ。


いよいよキックオフ。
以前6ネイションズで感じた感覚に近かった。

「うわっ、始まったー。」

って感じだった。
キックオフからこうなってこうなってって言うイメージをしながらポジショニングしていく。。。
試合前にこんな事をマークやクレイグと話していた。

「今日の試合は、できるだけ難しい判定シーンはクレイグの方で起こるのでヨロシク。僕のサイドでは簡単なシーンしか起こらないからね。」


そんな事を言うもんだから、まったくの真逆だった。。。。
ゲームの中のほとんどの難解なシーンは僕のサイド。。。

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でも、試合が終わったら良かったなぁ。。と思った。
簡単な試合ばかりでは自分は強くならない。難しいシーンをマネジメント出来て、結果的に正しい判定をしてこそ実力を表現出来るわけだから。

この試合。
僕は、レフリーをやっていて良かった事があった。

「僕がこの世界中で、試合のベストシートにいた事。」

ニュージーランドWTBのシビバトゥのトライ。
オーストラリアWTBのターナーのトライ。

僕が一番近くで観ていた。。。
このラグビーで一番と言っても良いほど素晴らしい瞬間であるトライシーンを一番近くで見る事が出来る。。。レフリー活動の大きな特典の一つだ。

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そして、どんどん決められるニュージーランドSOのダン・カーターによるゴールキック。。。良くも簡単にボールがポストに吸い込まれて行くもんだ。
外れた・・・と思っても、ポストすれすれに戻ってきて入っていく。
ナイターの照明もあって、実はとっても判定するのが難しかった。

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ゲームのターニングポイントになる部分での判定にも大きく係わった。

前半のオールブラックスWTBシビバトゥによる空中タックル。。。
僕の目の前。
もちろん瞬時にフラッグを上げた。
後は、状況をしっかりと見て、レフリーにマイクで危険なプレーがあった事を伝え、試合を中断し、イエローカードの報告をして判定をした。


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また、ワラビーズのフェーズプレーから自分サイドのコーナーに選手がなだれ込んできた。。。。僕の目線はタッチライン。
TMO(ビデオレフリー)へと判定は移った。。。

レフリーのマークよりTMOに質問をする。グラウンディングを「YES or NO」で教えてくれとの質問。
会場にリプレイがスクリーンで何度も映し出されるが、TMOが判定をしない。
マークは、語学の問題で伝わっていないと判断し、同じ質問を僕に日本語で訳し伝えさせることにした。僕が日本語でTMOに伝えたが、判定が来ない。
数分経っただろうか。今度はマークが「トランシーバーの故障ではないか」と思い、クレイグサイドと、トランシーバーの確認をした。
トランシーバーは大丈夫。
するとTMOから判定が来た。
また僕を通じてマークとTMOがやり取りをするが、マークは結局TMOから来た判定とは違った判定でワラビーズのトライを認めた。


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その後にも、もう一度TMO判定。
僕は、バックスタンドサイドに移動していた為に、全くブレイクダウン判定は見えなかった。また、マークから呼ばれ、グランドを走ってマークのヘルプ。
TMO判定が出てこなかったので、マークが質問を変更。
「ボールがテレビに映っていない事を確認して下さい。」
TMOとボールがテレビに映っていない事が確認出来て、マークがアンプレイアブルの判定をした。


通常、TMOは約1分以内には完結に判定するようになっている。
2007年ワールドカップではビデオ判定が1分以上かかり過ぎ、ゲームの間延びやテレビ放映枠の問題があったので、ワールドカップ大会後にはIRBでTMO廃止が論議されたくらいの世界的な問題としても取り上げられていたくらい。

全世界が注目して、大金を払って見に来ているお客さんがいる以上は、僕らマッチオフィシャルは混乱がなく円滑にゲーム進行する責任がある。

難しいね。

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これで終わらない。。。
後半も、僕のサイドで、オールブラックスのコンラド・スミスがワラビーズ選手にタックルした際に起こった小さなノックオン判定や、ロングキックしたボールがコーナーフラッグに直撃した判定など、一瞬でもまばたきをしていたら完全に見えないプレーが起こりまくる・・・。


このプレーを正しく判定出来るのが国際レベル。。。


間違っていたら・・・と思うと、今でも背筋が凍る・・・。


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後半の時間を計っていたら、47分45秒を指していた。
ノーサイドが鳴る瞬間まで、ゲームが動き続けて、生きていた感じがした。
中だるみとか、リザーブプレーヤーが入ってきた事でのクオリティの低下がなく、最後の最後まで、ボールが高速で動き、選手たちはど突き合いをしてた。。。

試合が終わるとフッと肩の荷が下りた感じと充実感が同時に来た感じ。

ロッカールームに戻ると、お互いの健闘を湛えたり、シンビンの報告書を書いたり
しながら、いつもよりもゆっくりとシャワーを浴びたり着替えたりした。。。

僕は、ブレザーに着替えてIRBセレクター夫妻をお連れして、芝公園のブリンスホテルのアフターマッチファンクションに向かった。
多くの来賓の方々と会話をし、なつかしい知人もたくさんオーストラリアから来ていたりして、楽しい時間を過ごした。


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でも、ここから日本協会事務局より呼び出しがあり、ファンクション会場を後にして、レフリー三人と秩父宮ラグビー場へとんぼ帰り。
シンビンの選手(結果は、オールブラックスのウッドコック、シビバトゥと1週間の出場停止処分)の裁定委員会があるので、戻って来いとの事。。。
結局、隣の部屋で待機したまま、最後まで僕らが呼ばれることなく終了し、すでに時間は夜中12時。。。。

僕は、協会から宿泊が認められてなかった為にホテルがなかった。。電車でも帰られない時間になっていたので、何とか都内はずれのホテルに入り、事なきを得た。。。。

マークやクレイグと過ごしたあっという間の時間も終わり、彼らはウェールズへ移動し僕は日本代表戦へ向かった。

色んな人に感謝いっぱいのブレディスロー。
また日本で大きな大会が開催されると良いなと思った。


PS

写真を送ってくれた、SOUTHさん・昭和・ベッカム。さんきゅーです。


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