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大学選手権決勝!

G'Day mate!

50周年記念 国立競技場最後となる大学選手権。
激しい現代ラグビーの様相となった。

第50回全国大学選手権大会
決勝

帝京大学 41−36 早稲田大学

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快晴の少し暖かい国立競技場。両校のプレーヤーがベストパフォーマンスをする為の絶好の気候となった。国立競技場の芝は深い緑、サッカーの試合が前後にある為に、芝は短く綺麗に刈られ、僕らのラグビー用語で言う、いわゆる”速いグランド”の状態で、ランニングラグビーをするには素晴らしいコンディションとなった。

この試合、大きな命題を持って挑んだ。

”2013ー14年度の大学ラグビーで、最も高い試合強度にする”

今年、全国で行われた春からこの日までの、何万試合という試合の中でも一番のゲーム強度にしたいと言うもの。これは、レフリーの力だけではなく、両校の選手全員の強いメンタリティがなければ成立しない事。試合前のプレマッチミーティングから、協会主宰側と両校の監督には、その思いを伝えておいた。


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トスに勝ったのは帝京大学。風の巻くスタジアムを見ながら、キックオフを選択した。
トスの時には、キャプテンには何も言う事は無く、学生らしくラグビーやって下さい、と一言だけの会話だった。

ドレスチェックでは、スクラムとスクラムハーフとの安全確認とリスタートの確認のみで、非常にスムースに行き、両校が自信にあふれたロッカールームの雰囲気だったのが印象的だった。


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試合が始まると、いきなりノーホイッスルトライで早稲田が仕掛けた。こういう仕掛けは、早稲田の伝統とも言えるが、このトライ1発で、この後の試合は、どんな展開があろうとも最後の最後まで何があるか分からないもつれる要因になる、と感じた。

前半は12−10で帝京リードの折り返し。
ハーフタイムでは、後半ゲームが一気に動く可能性があるので、用意周到にマッチオフィシャルでコミュニケーションの数を増やして行こうと、具体的な指示を出した。

後半の序盤は帝京の時間、中盤は早稲田の時間と、ゲームの流れが色濃く出た格好となり、早稲田が5点差に追いついた残り10分間に関しては、どちらにも充分のチャンスが残っていた。
試合後にも早稲田の金選手とも話をしたが、ああいう後半の展開になった場合、やはりラグビーの原理に戻り、テリトリーというのが大きくゲームに影響する。この日の試合では、敵陣22mに入る事が成功した場合、両校ともに高い確率で得点に変える事が出来ていたので、どうやって敵陣深くに入って行くか、そして、特にビハインドの早稲田については、いかに時間をかけずにスコアに変えられるかが、非常に難しい所。
トップリーグチームにいる外国人選手(マーク・ジェラード、デイビッド・ヒル、ベーリック・バーンズ、フィルヨーン)や立川(クボタ)、田村(NEC)、君島(NTTコム)のように、個人技キックの能力で一発で敵陣深く入って行く能力があればエリアマネジメントは出来るが、なかなか学生ラグビーでこの日のゲーム強度ではそうは行かない。

早稲田は最後までフィジカルの強くサイズのとても大きい帝京に身体をぶつけ続け、こじ開けながら試合終了ホーンと同時に追い上げトライを挙げた。

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スクラムは、7−3で早稲田。スクラムは全体で8回のみ。早稲田4年生のフロントローに挑んだ帝京2年生フロントローは、何度かペナルティになっていたが、来年以降楽しみ。

ラインアウトは、お互いに2回づつロストしたものの、22回中18回のリスタート。
このクオリティが落ちると、その後のフェーズプレークオリティに影響するので、両校共に、様々な工夫と順応をしながら良いラインアウトリスタートをしていた。

ラインブレイクは、分析すると興味深い。早稲田は9回、帝京は10回とイーブンではあるが、ボールキャリーした距離が帝京の方が圧倒的に長く、そしてラインブレイクの後のサポートの早さと、タックルされた後のフェーズプレーに切り替える時のアタックシェイプの立つスピードが全く違う為に、ラインブレイクからスコアに変わるところに、この試合のゲームのアヤがあった。

ターンオーバーも同様で、ターンオーバーに成功してから結末に行くまでの過程に違いがあった。ターンオーバーは、試合で合計22回。その中でも、ブレイクダウンターンオーバーは、11回(早稲田6回、帝京5回)。
これだけの数字が出たのは、80分間通じて、激しくボールコンテストされ、そして、立ってプレーするブレイクダウンの様相だったと言う事を表すので、レフリーとしてはブレイクダウンマネジメントに大成功していて非常に嬉しい。


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アドバンテージも好調だった。
プレーの読みが上手くハマったので、24回のアドバンテージを適用して、15回のアドバンテージオーバー。アドバンテージからのトライも数度あり、アドバンテージ成功率は65%と、どんどんプレーをフローさせながら、非常に高い数値となった。

ボール・インプレー時間は、36分36秒と、非常に長く、大学選手権大会の中でも短いインプレーの試合と比べると10分近く長いので、非常にフィジカルな試合だった事を表す。

プレースピード、ゲームテンポ、インプレー時間、コンテスト場面、どれをとっても素晴らしい。間違いなく、今年の大学ラグビー最高峰の試合だったと思う。


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@マッチオフィシャル&委員のみなさん。お疲れさまでした。

50周年という日本ラグビーの歴史の1ページにグランドに立つ機会を頂けた事に感謝し、ファーストステージから長く続いた今大会でハードワークしたマッチオフィシャルの仲間に感謝。最後の1秒までトライを取り続けたいと思うメンタリティで80分間いてくれた選手たちに拍手と感謝。

試合後にもスタジアムに来られたエディさんからメールで賞賛のコメントを頂いた。
この数年間、特にフォワードの選手に関しては国際トップレベルでプレーが出来そうな選手たちの人材について揶揄される事も聞かされて来たが、この日の選手たちのハイパフォーマンスを見たら、エディさんも嬉しそうだったし、選手のポテンシャルを見せられてセレクションも難しくしなる事になる。トップリーグチーム首脳陣も、欲しい選手がたくさんいた事だろう。

激しい試合を通じて選手がレベルアップし、多くの感動が詰まった試合だった。
試合翌日に、海外ラグビーの関係者より、日本ラグビーをうらやましく思うメッセージが多く送られて来た。海外には、この日の試合のようなラグビークオリティはなかなか無いからなぁ。

日本ラグビーは素晴らしい。

Taiz

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